企業内競争がもたらすハードな労働環境

エンジニアの仕事がハードになりやすいのは企業間競争が激しく、創造性や新規性があって売れるシステムを迅速に開発しなければならない状況があるからだと言われる。世界的な競争が繰り広げられていてベンチャー企業も次々に登場していることから、企業間競争が原因であることは否定できない。

しかし、現実的な問題としてエンジニアがハードな生活を送っている原因は企業内競争による場合が多いのが現状である。開発速度を上げるための方法として同じプロジェクトに複数のエンジニアをあてがって開発競争を行わせ、より優れたシステムを短期間で考案した方を優遇するといった形で開発を行っている現場は少なくない。

プログラマーにしても同様であり、複数のプログラマーに同時に開発を行わせて速やかに仕様書に合ったプログラムを作り上げた方を評価するという形で競争させていることがよくある。このような現場では確かに開発速度が上がると同時に、エンジニアのスキルも飛躍的に上昇しやすい。しかし、あまりにハードな仕事になりやすいために挫折してしまうエンジニアも多いのが実情である。このような職場を避けるためにはITの仕事をしている人が少ない職場を選ぶのが良い。

競争を企業内から排除するのがハードな仕事に追われる問題の解決方法として有望であり、ワークライフバランスを保ちやすい職場で働けるようになる魅力もある。競争がもたらす弊害について理解するのがエンジニアにとって重要となっている。

上記の他にも、人材不足であったり過重労働であったり、さまざまな問題がハードワークの原因と見られている。なぜIT業界の仕事がハードなのか、またその状況を打破するためにはどうしたらいいのかについてこちらのサイトにまとめられていたので共有しておく。